NPOメイド・イン・ジャパン・プロジェクト

【NHKのデザイナーに聞いてみる 新しい仕事の作り方】セミナー後記

2020-10-14 16:54:33

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2020年9月18日(金)、NHKのデザイナー服部竜馬さんをゲストにお迎えして、【NHKのデザイナーに聞いてみる 新しい仕事の作り方】をテーマにご講演いただきました。

今回のセミナーは左官職人である、松木一真さんが中心となり企画したセミナーです。

実は今回のセミナーは裏テーマとして松木一真さんが普段抱えている問題に対して、服部竜馬さんなりのアンサーを返してくれることとなっておりました。
もちろん、一真さんが抱えている問題はものづくりに関わる人も同様の問題を抱えていると思っております。
詳しくは下記URLよりご覧ください。

https://madeinjapanproject.org/5924/


今回はコロナ感染防止のため、オンラインとリアルでの同時開催となりました。
MJIPでも初めてのオンラインとリアルでの開催となり、実際にオンラインでは本格的な中継機器を使った配信を行い、リアルの会場ではソーシャルディスタンスを保ちつつ感染防止に努めました。


セミナー当日は皆さんみたことある紅白の話であったり、番組の裏話であったりなどしていただきました。

通常の番組制作はプロデューサーやディレクターが企画を考えるのですが、服部さんは番組の企画段階からデザイナーでありながら企画を作成し参画し、多くのヒット番組を生み出した一部を話していただきました。

そこでデザイナーとしての枠を超え能力を拡張していくことで、仕事の役割を増やしていき、ただ映像デザイナーとしてではなく、越境をすることで新しい仕事が舞い込んで来る。という話が印象的でした。

紅白では働き方改革を実行するために、チャットアプリ、ステージシュミレーター、LEDスクリーンステージを利用して、残業時間を例年の3分の1まで減らすことに成功し、番組と働き方改革共に大きな功績を残しました。

自殺を防ぐために
1年を通じて10代の自殺率がもっとも高い1日に『#8月31日の夜に。』という番組で社会課題に取り組み、社内では一番大きなNHK会長賞やテレビの国際的な賞であるイタリア賞の大賞、文化庁メディア芸術祭で受賞、エミー賞にノミネートされるなど外部評価をいただいた話など。

デザイナーの枠を超えて、様々な社会課題に取り組み、マイナスのイメージをプラスに変えていくお話は、ものづくりに関わる人のビジネスのヒントにもなったと思います。

また、能力を拡張し越境していく姿に大きなパワーを感じました。
能力拡張をすることで推進力と巻き込む力が備わるのではと感じることができました。


セミナーの中でもそのほかたくさんのエピソードお話いただきましたが、「新しいしごとのつくり方」のヒントになったと思います。
自分の能力を拡張していくことで、新しい世界が広がっていくのだと改めて挑戦することの大切さを感じることができました。

ご講演いただいた服部さん、またセミナーにご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

最後に、本講演会を運営いたしました【NPOメイド・イン・ジャパンプロジェクト】は、「日本のモノづくり」の継承のため、生産者・デザイナー・ショップ・一般消費者を全国規模でつなぐ、2006年に発足したコミュニティです。

ご興味がある方は下記の連絡先までお問い合わせください。
info@madeinjapanproject.org

MESSAGE

特定非営利活動法人 メイド・イン・ジャパン・プロジェクトは、
「日本のモノづくり」の継承のため、
生産者・デザイナー・ショップ・一般消費者を全国規模でつなぐコミュニティです。
NPO メイド・イン・ジャパン・プロジェクト(以下MIJP)は、異業種交流や、人と人だけでなく産地と産地をもマッチングさせ、生産者への事業創造、販路拡大の支援を行います。

また一般消費者へむけては、消費地と産地を結ぶ活動により、作り手と直接交流を持てる場を提供します。それにより、日本文化への理解を深め、日本ファンを増やすことで将来のモノづくりをささえる人材育成にも繋がると考えます。
10年後の日本のために、ぜひMIJPの活動にご参加ください。

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