新着情報

2014年6月11日(水曜日) に6月の本部定例会セミナーが開催されました。

 

セミナー講師: 赤瀬浩成氏 下川一哉氏

テーマ:「これからのメイド・イン・ジャパン・プロジェクト10年の節目、10年を振り返りこれからの10年について」

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報告レポート

第11回の本部定例会は、今期の集大成のセミナーとして、先月リニューアル・オープンした MIJPとフィアット・クライスラーが協同でデザインしたFIATカフェで開催されました。
「これからのメイド・イン・ジャパン・プロジェクト10年の節目、10年を振り返りこれからの10年について」と題し、NPO法人メイド・イン・プロジェクト代表理事と筆頭副代表理事とのトークセッションが行われました。

赤瀬氏は、桐タンスを主商品とした婚礼ダンスメーカーの2代目として23年前に赤瀬木工を継がれました。当時、大きく変化する生活文化を背景に桐タンスの需要が激減し、倒産危機の回避のために海外家具輸入を試みますが、事業は次々と失敗に終わりました。転機は、赤瀬木工の専務が北米産ウォルナット材を使い試作したテーブルが、Time & Style や In the Roomで急速に売れ始め、これまでと異なる現場主導の売掛無しの現金払いの取引形態を推し進めることが出来るようになりました。

以後は負の製造から脱却し、12店舗のインテリアショップを擁するまでの企業に発展し、ご兄弟に引き継がれた後の現在は神宮外苑ショールームでも販売し、常に現場にフィードバックできる体制が取られています。この経験から、技術もあり歴史もあるのに廃れていく地方のモノづくりを見て、1社でなく皆でこの負のスパイラルから抜け出すために出来ることは何かを求め始め、10年前にNPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクトを設立しました。
下川氏は、7年前ミッドタウンにてThe Cover Nipponの店舗オープンの折のMIJPへの日経取材担当でした。その後も下川氏が各産地を取材し記事にされて来ましたが、次第にジャーナリズムよりもう一歩踏み込んだ活動を望まれるようになり、3年前にNPOの部会に加わられました。そして遂には異例の日経デザイン現役編集長辞職を決行され、来期NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト代表に就任されることになりました。
来期より下川氏による新体制でスタートするNPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクトで、赤瀬氏は、日本全国にある218もの伝統工芸の作り手の多くは強みに気付かずにいる現状を打破すべく、コンサルティングを通じて地域のコミュニティを繋ぎ、ニッポンの各地のモノづくりを継承発展させ、地域を活性化するために、支部拡大に力を注がれることになりました。

松尾芭蕉が奥の細道で体得したと言われる「不易流行」即ち「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、変化を知らなければ新たな進展はない」日本全国を日々回り、作り手との会話を続ける赤瀬氏自身が体得されたことでもあると、参加者の皆さんが感じられたのではないでしょうか。また、新代表下川氏の曲げわっぱ愛妻弁当が表す心身共に豊かな生活者である一面もご覧になられたと感じられた方も多くいらしたのではないでしょうか。質疑応答後の交流会でも、10年前の原点と変わらないこれから10年のモノづくりへの熱い思いが語られ続けました。同時に来期への期待にも熱くなった夕べとなりました。

 

次回定例会セミナーのお知らせ

次回は7月16日(水) 18:30受付 19:00~21:00セミナー、フィアットカフェ2階にて開催致します。

参加費:無料

講 師:NPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト新代表下川一哉氏

テーマ:豊かな工芸社会を目指して