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岐阜県異業種間の企業ネットワーク支援事業 作り手育成セミナーvol.5 開催レポート

開催日:2014年3月20日(木) 18:00~21:00

講師:市田恭子氏(Team coccori)/コーディネーター:北川雄史氏(いぶき福祉会)

参加者数 (会員・非会員):36名

懇親会の参加者数:23名

 

レポート

“作り手育成セミナー第5回目。
講師に滋賀県で活動をしているTeam coccori代表・市田恭子氏をお招きして「新しくつくるのではなく今あるモノにミチをつける」をテーマに開催しました。
Team coccori発足のきっかけは、滋賀にある福祉の作業所にあった手織りの反物。
織られては売れずに山積みになり、時にはほどかれ また織られ…を繰り返していた
障がいのある方が織ったさをり織(※)の布を、市田氏が「かわいい!」と発見したところからでした。
作業所の職員や福祉事業所関係者も誰もが見慣れ、価値を見出だせなくなっていたその大量の織物に、
何か使い道があるはず、と思った市田氏は、MIJPで知り合ったデザイナーの助言を得て、作業所から集めた300本の織物そのままを展示会に出展。
今更そんなものを展示して何になる…と周囲の人間に言われながらも臨んだその展示は、
蓋を開けてみれば開場直後からの大行列で問い合わせが殺到する事態となったそう。
それはつまり、作業所で作られ売れないと思われていたものが、企画・プロデュースを行えば
ちゃんと一般的なモノづくりと同じように通用する、という事を証明する機会となったのでした。

(※)さをり織 … 常識や既成概念にとらわれず、自由奔放に、好きに好きに織る手織りの手法の一つ。
「作り手だけが満足するのではなく、地域の方が誇れるものを作ろう」
「障がいがあっても無くても、共に地域で働き暮らす」
そんな思いを大事にする市田氏がこのcoccoriで目指したのは、作業所で作られた製品を“売れるように”すること。
それはひいては全国で一人当たり平均13,500円/月ほどだという、作業所で働く障がいのある作り手の賃金を上げ、自立した生活へ応援するため。
想いの込められた製品にはそれだけ強い力が宿るということを、参加者の皆様は製品に実際に触れながら実感されていた様子でした。
第二部は岐阜の社会福祉法人いぶき福祉会・第二いぶき施設長の北川雄史氏が加わって進行。
北川氏は「いま福祉の世界は決してマイノリティではない」と語られた上で、福祉の世界の現状を解説。
第二いぶきでは市田氏のcoccoriの事例と同じように、
施設を利用する障がい者の賃金向上・そして「作り手」として誇りのために、様々な売れるための仕組みが試みられている。
『招き猫マドレーヌ』などは第二いぶきのそうしたモノづくりの一つ。
そういった自身の経験を踏まえ、いぶきで行われているモノづくりについても、
「大量は無理でも少量はできるという強みがある。そのようにすべてにおいて価値であり商品であると考え、
≪どうやって売れるものを作るか≫という所から、≪いかに価値を伝えるか≫という所にシフトすれば、自分たちにしか込められないストーリーが見えてくる。
かけがえのない存在としてその人の価値を見出す…そのための手段として全国各地に在る福祉の作業所で行われているモノづくり。
ぜひそこにしかない価値を持つビジネスパートナーとして活用してほしい」といった内容を会場に向けて話されました。

 

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参加者の声

・福祉事業所×企業=今までにないすばらしい商品ができるという事
・埋もれている「売れないモノ」を売る、眠っている「良いモノ」を売る、メーカーでも有り得る話だと思いました。
・一般企業・福祉施設ともにパートナーであるという点が深く心に残りました。

 

 

今後のイベント

“作り手育成セミナー第6回目「クールジャパンと地場産業-地場産業が海外展開するために、知っておきたいこと-」
■日時  4月24日(木)18:00~21:00
■定員  50名
■会場  ハートフルスクエアーG 2F中研修室
■講師  第一部:経済産業省クールジャパン担当者
第二部:川嶋工業㈱・川嶋氏/山只華陶苑・加藤氏/㈲角鍬・野田氏
コーディネーター:赤瀬 浩成氏(メイド・イン・ジャパン・プロジェクト㈱代表)”

2014.04