新着情報

岐阜県異業種間の企業ネットワーク支援事業 作り手育成セミナーvol.8開催レポート

日時
2014.6/26(木) 18:00~21:00

講師
西海陶器株式会社・児玉盛介氏/株式会社神谷デザイン事務所・神谷利徳氏

 

報告レポート

6月26日(木)セラミックパークMINOで第8回目となる作り手育成セミナーが行われました。
今回は2名の講師による『 波佐見焼の継承と、次世代に残すもの 』『 陶磁器の未来を切り拓く 国際陶磁器フェスティバル 』というテーマでそれぞれ展開され、九州の波佐見焼(はさみやき)と美濃焼という、地域の違う2つの陶磁器産業から活性化の動きについてお伺いすることができました。

第一部は、西海陶器㈱代表取締役社長の児玉盛介氏が登壇。
児玉氏は、とにかく作れば売れた時代だったという頃から、自社も含めて有田焼・波佐見焼の業界に危機感はあったとし、一致団結のバランスの崩れた地域のつながりを改善するため、様々な試みを行ってこられたと言います。
例えば、普段ショップや問屋に卸していて消費者と接する機会の無い窯元の人たちが、表に立って消費者の声を直接聞けるような展示会を開いたりすることで、“波佐見焼は、生活の中に必要とされるものだ”という認識を共有できるきっかけづくりを行ったり…。そうして地域の連携が取れてきたことで、業界全体が元気になってきたのだそう。
「社内や仲間内での軋轢を無くすことが大事。」と児玉氏は集団の中でスムーズなコミュニケーションを実現する事の大切さを訴えられました。

児玉氏が関わる地元地域を活性化させる活動や事業は、たとえば地元の人と交流を楽しみながら田舎暮らし・自然、そしてものづくりを体験し田舎でのんびりとした自由な時間を過ごす『グリーン・クラフト・ツーリズム』や、西海陶器の製陶所跡地を改装して作った“日本一を売る”コンセプトだという、インテリア雑貨の提案ショップ『HANAわくすい』など様々。
「なぜここまでやろうと思ったのか?」とコーディネーターを務めるメイド・イン・ジャパン・プロジェクト㈱代表取締役の赤瀬氏から尋ねられると、
「20年前から危機感があった。自分にも息子がいるので、次世代のために地域として1つのブランドを作ろうと思った。それから、だいたい焼き物の家の二代目は後を継がず、逆に(地域の)外には焼き物に興味がある人がいっぱいいる。なので、外から来た人でも地元の人でも関係なく、若い世代が活躍できる場を提供しようと思った。」と話されました。
地元の人間の集まりで動いていく地域おこしの形と、外部の人も巻き込んだ形。
そして次の世代への想いを楽しそうに語られる笑顔が印象的でした。
第二部は、2014年9月12日(金)~10月19日(日)国際陶磁器フェスティバル美濃’14で総合プロデューサーを務める㈱神谷デザイン事務所代表取締役社長 神谷利徳氏に、今年で10回目を迎えるこの3年に1度の国際イベントにまつわる様々な裏話や、地元地域との関わりについてお話していただきました。

「焼き物に関わる人同士で集まると、美濃焼をどうやって世界に発信していくか?などといったアカデミック(学究的)な話になりがちだが、開催する地域の盛り上がりも大事なこと。」と話され、
「30年前までの国際陶磁器フェスティバルは、アーティスティックな陶器作品といわれるようなものと、生活に使われる生活器が同じフェスティバルに出されていても、出展者は(同じ陶器業界で出展者なのに)お互いに背を向けているような感じだった。チケットを買わされて、何となく参加するような雰囲気も少なくなかった。」という話には、第二部コーディネーターの籠橋氏(土岐市駄知町にあるカネ定製陶㈱ 専務取締役)も頷かれていました。

美濃焼カフェやルーキーコンペ、45体の焼き物にちなんだ妖怪を探すミステリーツアーほか、
様々な人に向けた数々の企画を練りこんだという国際陶磁器フェスティバル美濃‘14。
「今回をキッカケに継続的につながっていくような仕掛けをいっぱい作ったので、開催するこの美濃陶産地に住む人たちと一緒になって盛り上げていければ。今回の国際陶磁器フェスティバルは、トレンドをシェアするのではなく、マインドをシェアする場としたい。」と、開催者・出展者・参加者が一体となって盛り上げていく事の重要性を訴えられました。

SONY DSC SONY DSC

 

参加者の声

・今回のセミナーに参加させていただき、方向修正が少しできた気がします。
・「何を作っても良い!自由に自分の個性を出して度胸をもって行動する」ことを教えていただきました。