NIPPONSANの成果

NIPPONSANの成果

NIPPONSANの成果

NIPPONSANの参加者の成果は様々です。
製品の販路拡大はもちろんですが、自社製品の位置づけなどをNIPPONSANを通して再確認する事であらたな開発へ繋がる事も成果の一つです。
また、出展参加者同士の交流が盛んになり、コラボレーションによる開発なども生まれています。
NIPPONSANをどのように活用するかは、参加者自身の考え方で大きく変わります。
参考までに、過去に参加してきたメーカーの実例をいくつか紹介いたします。

杉山製作所

■参加回数/第一回よりすべて参加 ■事業内容/アイアン家具・建材の企画・製造・販売

杉山製作所

家具のブランド構築をスタートして3ヶ月後に第1回目のNIPPONSANに出展しました。当時、地方のモノづくりをしているメーカーが集まって色んな分野の商品を見せていくというブースは他ではない取り組みでした。

日本製だということがわかる。
モノづくりにこだわっているメーカーだとわかる。
自社の商品だけでなく色々な分野の商品が見られることでお客様にも満足していただける。

NIPPONSANをそんな展示会に育てていきたいと思い、出展しています。
最初は各メーカーさんが一緒に出していてもお客様が共有できなかったり、バラバラな感じでしたが、回を重ねるごとにお互いの会社の内容や商品の情報を共有し、異業種であるからこそ自社の技術などの可能性を改めて探ることができつつあります。
私達は鉄でモノづくりをしていますが異素材とのコラボもこのNIPPONSANから生まれています。
自社の製品のコトをよく知ってもらい、商品企画や試作などの相談もしやすく、同じ方向を向いている方々との取り組みはスムーズに展開しています。
私達のような小さいメーカーだからこそこのNIPPONSANを活用できるとも思います。最初のハードルであるお客様への信頼感は〝NIPPONSAN〟と言うブースのブランドイメージでクリアできます。商品のボリュームも小さなブースではなかなかお客様に見て頂くことができません。大きなブースで恊働することで人が集まりやすく、各社さんのお客様をみんなで共有することができます。そして近年では会場デザインにも力をいれているので、自社のイメージアップにも繋がっています。この部分はコスト面やそれに対するクオリティから考えても中小企業ではなかなかできないことです。

最初の3回位まではなかなか思うような結果がでませんでしたが、毎回お客様の声を聞くことを第一に良いことも悪いことも受け入れ、常にブラッシュアップを繰り返し、繰り返し展示会に出展しています。前回言われたことをカタチにして出展する。そうすると前回の意見を言って頂いたお客様は買わずにはいられません(笑)。毎回継続して来て頂けるお客様も増えてきて、今回もがんばったねと言われるようになり、実績がじわじわとついてきました。今回が9回目の出展になりますが、売上はブランド構築前と比べると5倍になりました。今期は8倍を目指しています。

回数を重ねることで会社への信頼感、他社メーカーとの情報の共有やコラボレーション、自社だけではなく協力しあってやることによっての相乗効果を実感しています。

ゆいまーる沖縄

■参加回数/第一回より全て参加 ■事業内容/沖縄工芸品オリジナルブランドの運営

ゆいまーる沖縄

仕入れをして卸をしていくという流通機能しか持たない商売の仕組みのなか、中間卸の中抜きが進む業界の流れに同調しては将来の成長がないと感じていました。これまで沖縄の商品は、お土産品、物産という市場が中心でしたので、そのままでは付加価値を上げた商売をすることが困難でした。

NIPPONSANに参加をする事で、それまでは沖縄県内の沖縄物産店や土産品が中心だった取引先からインテリアショップ、全国のセレクトショップという新たな取引先に変化し、市場も全国へと拡大しています。また、同じNIPPONSANに参加する他産地の方々との交流。モノづくりの姿勢等の刺激を受けることができ、さらには県外展開や経営などの課題や悩みの相談もする関係が出来上がりました。参加の度に課題や問題点が明確になり、それを次回の展示会で解決していくという流れができています。何度か足を運んで下さるバイヤーの方々も増えて来て、ファンも増えてきた事でこれからの沖縄の製品つくりへの指標が明確になりました。

coccori

■参加回数/2回 ■事業内容/びわ湖畔で織られた個性豊かな織物の製造・販売

coccori

日々の仕事として織られている山のように積まれた織物、その織物を広げると織手の心模様や個性、まるで絵巻物を見るような世界が広がります。その臨場感をそのまま会場にという提案で3年前(2011年)に初めてNIPPONSANに出展しました。

個性豊かな織物を生産している事業所は商品化や販路開拓に苦戦している現状があり、私共が素材のそのものを展示し商談をするという方法は初めての事で、素材の魅力をダイレクトに伝える事により、バイヤーの方と対話しながら提案をもらう事が出来ました。未熟が故に支援も多くいただけ、結果それが可能性として認知されています。商品の持つストーリー性や美しさで多くの方を魅了し、未知への希望も感じています。

このような商談会では、新商品の開発やブランディングの大切さを回を重ね多くの方との対話することで実感しています。