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三重ものづくり見学会

2018.11.19

終了レポート

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11月3日(日)、総勢15名の方にご参加いただき四日市駅を出発しました。

まずは三重県伊賀市にある松島組紐店へ。
伊賀街道、須智荒木神社前の自然に囲まれた場所にあり、どこか懐かしさを感じられました。
組紐の小物、帯〆などを扱っており、特に色無地の帯〆は、ゆるぎ組を中心に随時100色近くあるそうです。

工房では、「高台」「丸台」「綾竹台」「角台」による組み加工・機械組の現場や、 今では希少な「足踏み綾竹台」「内記台」などの特殊台も見せていただきました。

松島組紐店では「くみひも体験」を行いました。
くみひもは縁をつなぐ、愛情をつなぐ縁起物です。
美しく染め上げられた絹糸、その一筋一筋が交わり合い、くみひも独特の風合いと味わいを作り出していました。
■松島組紐店(http://www.iga-kumihimo.com/index.html

昼食には蒼築舎株式会社が古民家改修を行ったお店へ。
お店は三重県伊賀市佐那具町にある享保時代より300年を経た、
武家屋敷を再生したフレンチビストロ「Esprit Samourai エスプリサムライ」でランチをいただきました。

青い漆喰壁が印象的な店内で、カジュアルにフランス料理やワインを楽しめるお店です。
■フレンチビストロ「Esprit Samourai エスプリサムライ」(https://www.esprit-samourai.com/

昼食後は、三重県津市にある「臼井織布株式会社」へ見学に行きました。

布が生まれる前。糸を「かせ」といい、束の状態へすることを、かせくりと呼びます。
その後、汚れや油分を取り、1本1本丁寧に整えていきます。
昔から使い続けている木の糸巻き(ボビン)に巻きつけます。部分整形の時、糸巻きは一回250本ほどを何度か繰り返し、
多いときには全部で1200本必要になることもあるそうです。根気のいる手作業を繰り返し、ようやく機織りへと進みます。
およそ1分間に織り上がるのは約3センチ。 一反分の約13メートルが織り上がるには、ほぼ1日かかります。
その間もベテランの織り子さんがすぐそばに待機し、 絶えず織りあがりに目を配ります。

織り上がった伊勢木綿は、一度水通しをし、 陰干しを経て店頭へと並びます。
やわらかく、どこかぬくもりが感じられる伊勢木綿は、ひとつひとつ、 丁寧に織り上げられています。
■臼井織布株式会社 (http://isemomen.com/

その後、三重県ではじめての国宝建造物である高田派本山専修寺へ。
宗祖親鸞聖人により開山され、そのみ教えをまっすぐに受け継ぐ寺院です。
通称、髙田本山と親しみを込めて呼ばれています。

全国の現存木造建築物の中、五番目の大きさで圧倒的な存在感を放つ御影堂や、
阿弥陀如来の仏殿にふさわしい、華麗さと細部まで造りこまれた精巧さで御影堂と対をなす、如来堂があります。

三重の伝統、ものづくりを肌で感じられるツアーでした。これからもより深く「ものづくり」のご縁を繫いでいきます。

【メイドインジャパンプロジェクト倶楽部】では、作り手、売り手、クリエイターの3つが、ななめにつながり、様々な視点で刺激しあい、メイドインジャパンについて楽しく学びあう倶楽部活動のことです。
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